

平面図
阪急千里線「下新庄駅」から徒歩8分。
住宅街の中に建つ築57年の集合住宅、その一室が今回の舞台です。
前オーナー家族が長く暮らし、今は相続を経て新たな住まい手を探しています。
扉を開けると、天井はスケルトンのまま。キッチンカウンターにはコンクリートブロックを使った造作があり、無骨さを引き立てています。壁の下地を一部あえて見せることでラフな質感を残し、黒のアイアンがアクセントとなって空間全体がシャープに締まっています。
余計な装飾を排した分、光と風がすっと通り抜け、住まいに清々しい抜け感をもたらしています。
リビングはコンパクトながら、無骨さと素材感を楽しめるつくり。
「隠す」ではなく「見せる」デザインが、この部屋に独自のリズムを生んでいます。
4階に位置しながらエレベーターはなし。けれど、その分、静かで落ち着いたフロア。
階段を上り下りする日常が、足腰を自然と鍛えてくれるのもこの住まいならでは。
下新庄という街の素朴な印象も、外観と室内とのギャップを際立たせています。
この部屋は「住居」としての利用を想定していますが、改装については相談も可能。
未完成の余白を、自分らしい暮らしに合わせて仕上げていける一室です。
DIYで手を加えたり、家具や照明で空間を遊んだり――自分の感性で育てていく住まい方が似合います。
築年数相応の古さやリビングの狭さは残ります。
水回りのサイズ感などは、ぜひ現地で確認していただくのが安心です。
ただし、改修や調整については相談可能。改善の余地も多く残されています。
スケルトンの天井、むき出しの素材感。
ここでの暮らしは、便利さや完成度よりも「自分らしさ」を大切にする人にこそ響くは
ず。
ぜひ一度現地を訪れて、この空間の抜け感と余白を体感してください。
新しい暮らしの拠点を、自分の手でつくりあげてくれる方をお待ちしています。



















